介護医療院は、療養を必要としている要介護者について、医療や介護だけでなく生活施設を長期にわたって提供するものです。医師や看護師が常勤しており、家族と連携して利用者の見守りをすることを仕事としています。また、人生において最終段階に必要な看取りケアの役割も備えています。介護医療院を利用できるのは、医療面の管理や看護、介護を必要とする人で、要介護度が要介護1~5に該当する場合です。他の介護施設や在宅では療養が難しい人が対象となります。例えば、喀痰吸引など医療を特に必要とする要介護者です。この施設のメリットは、万一容体が悪化することになっても、すぐに関連の病院で診てもらえる可能性も高いことです。また、ここには作業療法士などのリハビリスタッフもいるので生活機能を向上させるリハビリも受けられます。
介護医療院はI型とII型に分けられます。I型は重篤な疾患を持つ要介護者で、介護療養病床に相当し、II型は比較的容体が安定している要介護者で、老人保険施設以上の施設が該当します。どちらも1人あたりの床面積が8平方メートル以上で、療養環境がプライバシーを配慮したもので、家具やパーテーションによって仕切られています。入所にあたっては、担当医が協力することが必要です。地域の介護医療院の入所担当者が、場合によっては入所希望者の症状を担当医と相談し入所を決めることもあります。入所希望者の症状を詳しく確認するため、医師からの紹介状や、担当するケアマネジャーから情報提供書を受け取ることもあるようです。
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